その後、ICEM CFD/HEXA(ANSYS)を用いてマップドメッシュ法により、6面体のテンプレートボックス(図4)を表面データに投影して、FEMメッシュ(図5)を作成した。また、得られた連続断面画像を元にVOXCELCON(クイント)を用いてボクセルメッシュを作成し、シミュレーションに用いる情報としてどちらが適しているか比較検討を行った。
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図4
Mapped Mesh Method
(a)Template Box,(b)Mapped Mesh |
この時、メッシュ数がほぼ同数になるようにした。図5にそれぞれのメッシュと立体画像を示す。マップドメッシュは立体画像とほぼ同じ外観形状を示した。しかし、ボクセルモデルでは連続断面間でボクセルの凹凸が目立ち、各組織において表面の形状が表現出来ていない。このことから、我々が求めるより少ないメッシュ数で連続断層画像を再現するには、マップドメッシュ法による6面体メッシュ作成が有効であることが確認出来た。
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図5
Image and Mesh
(a)Volume Rendering,(b) Mapped Mesh,(c)Voxel
Mesh |
そこで、この方法を用いて眼球の各組織間が連続なメッシュ作成を行った。図6に示すように、各組織の境界面を見ると、お互いが連続かつ、接点を共有している。また、薄い膜の層をメッシュでうまく再現することが出来た。今後、より良い精度にしていくことが必要である。
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図6
Image and Mesh
(a) Image,(b)Mesh Model |
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