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図2
Three-dimensional reconstruction from cross-section
images using an isosurface approach in VTK.
(A): the whole airway reconstructed the micro-CT
images using the SCT method. (1 cubic voxel
size: 43 mm). (B & C): the small airway.
(1 cubic voxel size: 16 mm, Diameter range:
300 mm ~ 170 mm, Z: 10 ~ 16). Small arrow
in (A) shows the starting point of (B) and
(C). |
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本実験における細気管支の可視化方法は、血管内に造影剤を潅流し、造影剤が血管から漏れること利用し肺組織を造影剤によって染める手法である。実験には9-10
週齢の雄Wister rat (300 ± 30 g)14匹の摘出肺を用いた。造影剤Sodium
diatrizoate 0.8 g/ml水溶液を潅流し、1時間染色後肺を摘出した。可視化装置として高空間分解能を有するコーンビーム型マイクロCTを用いた。
本手法を用いることによって、細気管支を生理的条件に近い状態で可視化することが可能となり、細気管支の立体構造が明らかになった。さらに、本研究では、細気管支の形態を定量化した。3次元細線化処理によって骨格線を抽出し、各気管支世代(Z)ごとに長さと直径、分岐角を算出した。気管支の長さと直径は、Zに対して指数関数的に減少することがわかった。分岐の非対称性は気管内の力学現象に大きな影響を与えることが知られている。また分岐の非対称性は、Zが大きくなるについて小さくなり、肺胞に近づくにつれて対象に分岐することが判った。
さらに本手法は、軟組織の状態での可視化することが可能なため、同一細気管支の形態変化も追跡することが可能である。
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図3
Three-dimensional structures of same
branching network at (A) FRC and (B)
TLC. Diameter range at FRC: 300 ~ 170
mm. Airway generation Z range: 10 ~
16. The arrows (a ~ d) indicated the
same dividers in (A) and (B). |
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